おはようございます!お刺身ではサーモンが1番好き、夢宮ひめりです♡
マーガリン、揚げ物、甘いお菓子……誰でも「健康によくない」と断言できる食べ物って世の中に結構あります。
その一方でどっちつかずの商品、または賛否両論の食材も。
その代表例はお肉、お魚などの動物性たんぱく質。
そして、それらに含まれている飽和脂肪酸。
「たんぱく質を摂るにしても植物性が良い!」
「アミノ酸スコアの高いお肉で動物性たんぱく質を摂取すべきだ!」
意見が分かれやすい分野ですが、お肉やお魚は健康のために食べるべき食材なのでしょうか?
加速する情報化社会で惑わされる前に、ここで「どれが良い」「なんで悪いのか」知識をつけてハッキリさせましょう☆
お魚は体に悪い?
「健康のために生魚を食べましょう!」
新鮮な生魚が食べられる日本だと、お刺身などの生魚が健康に良いと喧伝されています。
その理由は、必須脂肪酸という体内で生成できない油、オメガ3脂肪酸のDHA・EPAはおさかなに含まれてる油であることが大きいです。
他の理由だと生ものは酵素が多いから、まぐろに含まれるカルノシンやサーモンのアスタキサンチンなどの抗酸化成分を摂るため……などなど。
このオメガ3脂肪酸、血液をサラサラにしてくれる素晴らしい効能があるのにほとんどの食材には含まれていません。
だから生魚から積極的に摂ろうという動きがあるのですね。
しかし、お魚を食べてもオメガ3脂肪酸の効能が得られないとしたら……?
実は、養殖魚にはオメガ3脂肪酸はあまり含まれていません。
養殖では脂乗りを良くするために本来はお魚が食べない穀物などを与え、炎症を引き起こすオメガ6脂肪酸が多く逆の作用をするオメガ3脂肪酸が少ないお魚になるのです。
天然魚なら自然のままに育っているので、個体で微量に成分が変わりますが良質なオメガ3脂肪酸が摂れます。
天然魚なんて寄生虫がいるかもしれない!
「お魚が好きだから食べる」なら良いのですが、オメガ3脂肪酸を摂取したくてお魚を食べるなら、お魚よりもえごま油やアマニオイルなどのオメガ3脂肪酸含有量が多い油を取り入れた方が確実ですよ☆
また、サプリより魚油の方がより健康に寄与するという実験結果もあります。オメガ3脂肪酸は食品から摂るべし!です。
お肉は体に良い?
お肉には不飽和脂肪酸が含まれるから食べ過ぎると血流がドロドロになる――そう信じて、お肉を避けてきた方、多いのでは?
不飽和脂肪酸は病気や血流ドロドロを招きません。
食事で多くの脂肪を摂るほどあらゆる病気の発症リスクが低いという研究結果が出ています。(ちなみに糖質は逆で摂取量が多い人ほどリスクが上がります)
じゃあ動脈硬化を気にしないでお肉を食べて良いんだ!良かった……
しかし、牛肉を多く食べている女性は食べる量が少ない女性に比べて、がん率がわずかに上がるという研究結果も出ています。
それはなぜでしょうか?
ずばり、動物さんが食べているエサが原因です。
スーパーで売っているものの大抵はとうもろこしなどの穀物で育てられています。
穀物で育った動物さんの脂にはオメガ6脂肪酸のリノール酸が多く含まれているため、体内で炎症を起こしてしまうことが原因と考えられているのです(特に霜降り、国産牛)
本来、牛さんは草食動物で豚さんと鶏さんは植物が主食の雑食ですが、ほとんどの畜産業で飼育されている動物さんは毎日穀物を食べています。
グラスフェッド(自由放牧で草のみを食べている)で育てられているお肉なら安心ですが、中々売ってないしお高い……。
お魚もお肉も原料次第です……
そこでスポットライトがあたるのは、羊肉。
羊さんが穀物を食べている期間は短く、出荷直前に食べさせるか完全にグラスフェッドのまま育てるかのどちらかだというのです。
羊肉には脂肪を燃焼するL-カルニチンが多く含まれているのでダイエットにも最適です♪
♡
「お肉=飽和脂肪酸」と言われがちですがお肉の脂はオレイン酸の割合が多いんです!
また、グラスフェッドビーフの脂はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の割合が1:2と牛さん本来の脂の構成をしています。
グラスフェッドビーフから作られたバター、ギー(バターをさらにろ過したもの)も、探せば売っていますよ♪
お肉だけでなく脂にもこだわりたい方にはオススメです♡
たんぱく質を食べるときに注意したいこと
お肉やお魚の弱点の1つとして、高温調理や焦がしてしまうことでAGEなどの体に悪い物質ができてしまいます。
お魚ならできるだけ加熱せずに食べる、お肉は低温調理してみたり短時間で焼き上げることに気を付ければOKです。
もう1つ、体内で酸化して「プロトックス」(酸化したたんぱく質)になってしまうことが挙げられます。
酸化を防ぐには、お野菜など抗酸化作用のある食べ物と一緒に食べることが大切です。
飽和脂肪酸と呼ばれない「トランス脂肪酸」
では、どうして飽和脂肪酸が体に悪いと言われ続けるのでしょうか?
実は、飽和脂肪酸が病気のリスクを高めたという実験結果はあります。
しかし、とある飽和脂肪酸を除いて実験を行うとリスクはなくなりました。
そのため、病気のリスクが高まったのは飽和脂肪酸そのもののせいではないことが認められています。
逆を言えば、健康のために1つだけ絶対に避けるべき飽和脂肪酸があります。
それが人工のトランス脂肪酸です。
アメリカだと使用禁止になっているほど悪名名高いトランス脂肪酸は、植物油の多価不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変えることでできあがっています。
植物油(不飽和脂肪酸)を飽和脂肪酸の形に変えることで品質が安定するので、あらゆる加工食品に使われています。
トランス脂肪酸は「健康に悪い」と結論づけられた研究が多いので(特に心臓病)、アメリカやドイツなどでは規制の対象になっています。
しかし、日本ではトランス脂肪酸について定められていないので、日本に住んでいるなら自分で判別しなければいけません。
「マーガリンをやめる」
「ショートニングを避ける」
「コーヒーフレッシュを使わない」
etc….
トランス脂肪酸は様々なものに含まれているため、対策法を挙げればキリがありません。
人工的に作られた、加工食品やパンなどに加えられているトランス脂肪酸は絶対悪です。
一方、天然のシストランス脂肪酸は牛肉や乳製品、少量ながら卵や豆類にも含まれており、悪影響を及ぼすとは考えられていません。
健康のためにはマーガリンよりバターです。
カロリーのことは気にしなくて大丈夫!→【カロリー制限で無気力に】長期的なカロリー制限は絶対ダメな理由
飽和脂肪酸は酸化しにくい
世間では血液をドロドロにするとひどい誤解を受ける飽和脂肪酸ですが、酸化しにくいというプラスな面があります。
酸化していない油を食べても、体内で油が酸化してしまうと体に毒です。
バターで炒め物をすると、風味がついて美味しいですよね♪
バターのあぶらは飽和脂肪酸。
飽和脂肪酸は加熱に強いので、焼いたり揚げたりの工程に飽和脂肪酸のあぶらを使うと酸化のリスクを防げます。
加熱するとどんなあぶらも酸化していきますが、飽和脂肪酸のあぶらは不飽和脂肪酸のあぶらに比べて酸化しにくいということです。
それに、高カカオチョコレートに多く含まれているステリアン酸は飽和脂肪酸なんです!
そう聞くと、飽和脂肪酸が悪者じゃない気がしてきませんか?
「トランス脂肪酸という飽和脂肪酸は避けるべき、お肉やお魚の飽和脂肪酸は悪くない」ことが結論です。
まとめ
飽和脂肪酸は体に悪くない
お魚もお肉も育てられ方に気を付けよう
人工のトランス脂肪酸は消費者にとっては絶対悪
飽和脂肪酸が体に悪いという認識は間違いと分かってもらえたでしょうか?
植物由来の食品も遺伝子組み換えが多いように、植物性か動物性かを気にするより「どういう環境で育った動物か」で判断しましょう♪
Have a nice day……♡
コメント